2013年8月29日木曜日

829 気の達人その1

昨日少しご紹介しましたが、秋山先生は気の達人でございます。

治療を始める前に、先生は煙草をつけてゆっくり雑談と言うか雑談的な問診をします。

煙草と言うと、不健康と言うイメージですが、実はそうではなく、線香のようなものだ、とこっそり教えてくれました。

というのも、治療庵という場所は、人の不調を取り除き、整える場所だったりします。

病気や邪気を取り除き鎮める、と言う考え方があります。そのためには、火や煙を焚き浄化するのです。以前、先生が串原の御屋敷に居られた頃は、常に囲炉裏で火を焚いてました。あれは囲炉裏で邪気を浄化している、と言う事だったんですね。

今居られる瑞浪の治療庵には残念ながら囲炉裏はありません。なので、邪気を浄化するために、火と煙を出すことが必要になります。その役割が煙草もしくは線香となります。

ところで、アメリカインディアンには、皆で火を囲んでの長老が大いなる存在に祈りを捧げるパイプセレモニーなる癒しの儀式があるとか。

時間に追われる日々を送っている現代社会の中では、煙草を曇らせゆっくりゆったりと雑談する、なんてことは、なんて時間の無駄なんだ!とイライラしてしまいます。

しかし、そんな急いだ生き方が、心を病む人を、病気の人を生み出してやしないかい?もっとゆっくりゆったりしながら、時の流れを感じる、太古の昔のように、自然と共に生きる。そういう生き方をすることで、直接的に手を下して、足つぼ治療する前に、患者さんの中に滞った気だったり、病気のもととなる邪気を浄化しているんじゃないかなあ、と思ったりするのです。

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